債券ってよく聞くけど、雰囲気しかわかっていないような、、
仕組みを理解することで、世の中の動きが理解しやすくなるぞ!
債券と株式
債券と株式の大きな違いは、返済期限が定められているか。
- 債券:返済(償還)期限あり
- 株式:返済(償還)期限なし
債券は償還期限が短い短期債(1ヶ月)から、償還期限が長い長期債(~30年)まであり、長期債の先に償還期限のない株式が存在するような見方もある。
債券の特徴
- お金を貸すこと(返済が予定されている)
- 利子がもらえる
- デフォルトリスク(利息の支払いの遅延や停止、元本の返済が無くなるリスク)
価格と利回り
債券はparと呼ばれる単位で、通常100parという価格で発行され、それに利子(クーポン)がついてくる。
債券利回り=クーポン÷債券価格で求められる。
よって、利回りが高いということは債券価格が下落しており(売られている)、利回りが低いということは債券価格が上昇している(買われている)ということ。
債券の利回りが高いということは、その分のリスクを考慮する必要がある。
そのリスクは、「インフレリスク」と「信用リスク」だ。
インフレの局面では債券はヘッジになりづらく不人気=価格下落=利回り上昇。
貸し手や借り手の信用が低いと不人気=価格下落=利回り上昇。
利率を決める要素
- 通貨→政策金利の影響を受ける
- 期間→長ければ利率は高くなりやすい
- 発行体・格付け→信用度が低いほど利率は高くなりやすい
債券と債権
債券と債権の大きな違いは、譲渡性。
- 債券:譲渡しやすく、転売(流通)が前提にある
- 債権:譲渡しづらく、転売(流通)しにくい
債権でイメージしやすいのは住宅ローン。債権は個別の借金等に基づいているので、信用リスクを見積りづらい。
一方、債券は国や企業が発行しているので、信用リスクが見積りやすく、流通しやすい。
コマーシャルペーパー(CP)
コマーシャルペーパーとは企業が短期で資金調達するための無担保の借用証書(約束手形)。
コマーシャルペーパーと社債の違いは償還期限の違いである。
- コマーシャルペーパー:償還期限1年未満で30日以内のものも多い
- 社債:償還期限1年以上