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【日経平均30万円?!】経済のサイクルと今後の流れ

過去の米国

歴史的サイクル

80年周期で歴史的な戦争があり、米国は制度的に変革があった。

  • 1775年~1783年 米国独立戦争
  • 1861年~1865年 南北戦争 ※米国独立政争の80年後
  • 1939年~1945年 第二次世界大戦 ※南北戦争の80年後
  • 2020年~現在   未判明 ※第二次世界大戦の80年後

経済的サイクル

50年周期で社会的・経済的な変革があった。

  • 1783年~1828年 ジョージ・ワシントン
  • 1829年~1876年 アンドリュー・ジャクソン
  • 1877年~1929年 ラザフォード・バーチャード・ヘイズ
  • 1933年~1980年 フランクリン・デラノ・ルーズベルト
  • 1980年~現在   ロナルド・ウィルソン・レーガン※50年が近づき社会的な変革が近い

株価の30年サイクル(20年の上昇と10年の調整)

  • 1909年~1929年(ブラックマンデー、世界恐慌まで) 20年で3倍 
         →1954年まで20年ほど高値越えられず
  • 1954年~1973年(第1次オイルショックまで) 20年で2倍
         →1981年まで10年ほど高値越えられず
  • 1981年~2001年(ドットコムバブル崩壊まで) 20年で13倍
         →2008年のリーマンショックを経て2012年まで10年ほど高値を越えられず
  • 2013年~2022年 10年で2倍超 
         →2020年にコロナショック後があるも10年近くは上昇サイクル?
         ※逆をいえば10年以内に大きなショックがあるかもしれない
出典:TradingView, Inc. | S&P500の対数チャート

サイクルがもたらすもの

各サイクルの終盤は社会的混乱が目立ち、米国衰退論や悲観論がまん延する。
2022年(現在)~2030年に各サイクルの周期が重なるため、大きな変革の時期が予見できる。

危機があっても米国は乗り越えるだろうが、投資先として米国に集中しておくと、ショック(バブル崩壊)後は10年程度パフォーマンスが低調かもしれないので、15年以上の投資で考えておいた方が安心。

過去の日本

経済的サイクル

株価の60年サイクル(40年の上昇と20年の調整)

  • 1878年~1920年(戦後恐慌まで) 40年で300倍 
         →1943年まで20年間株価調整し、敗戦後1949年に市場再開
  • 1949年~1989年(株・不動産のバブル崩壊まで)40年で380倍
         →2013年まで20年間株価調整、2012年末からアベノミクスが始める
  • 2013年~2022年 40年の上昇サイクル中? ※2022年時点で3倍
         ※2050年頃まで長期上昇サイクル?
出典:IG証券株式会社 | 日経平均の対数チャート

今後はどうなる

米中対立によるブロック経済

1989年ベルリンの壁崩壊とともに、日本のバブルも崩壊した。

その後、第二次世界大戦後の世界を二分した西側諸国と、東側諸国との冷戦(米ソ冷戦)が終結し、中国経済が世界と関わるようになった。

中国の工場は商品を安く製造する人材や場所を有しており、世界中の企業の製造拠点が中国に集まった。

日本にあった世界のマネーも中国に流れて行き、日本はバブル崩壊から30年間低迷することになった。

しかし、現在の中国はゼロコロナ政策をはじめとして、国内企業への締め付け、共産主義への回帰する可能性がある。

また、ロシアがウクライナ侵攻を行ったことから、中国の台湾侵攻も懸念されており、地政学リスクも顕在化している。

中国国内の問題、独裁、地政学リスク、米国との対立から中国で製造することはリスクを含めたトータルコストで安くないという認識が固まりつつある。

結論、中国に集まっていたマネーは他国へ流れることとなる。

世界のマネーが日本に

ウクライナ侵攻などの制裁で、ロシアが保有する金と外貨準備のうち 全体の約6400億ドルの47%近い約3000億ドル(約35兆2千億円)相当が凍結されたとされている。
ロシアの資産家である人たちで凍結された人もいる。

そんな中、サウジアラビアの政府系ファンドが、任天堂の株式の5%ほど29億8,000万ドル(約3,840億円)を取得して第5位の大株主になったと報じられた。

欧米と対立した場合、資産を凍結されてしまうリスクを考えると、欧米に資産の大半を置いておくのはリスクが高くなる。

結論、欧米に集中できなくなった資金は、民主主義国家でリスクが少なく一定の経済規模がある国は限られるため、日本にお金を預けておく(流れてくる)のは合理的な道筋である。

日本のマネーが循環

日本の個人金融資産は2,000兆円を超え、そのうち株式や投資信託は300兆円の15%ほどだ。資産の半分までは難しくとも、30%まででも上げられれば、新たに300兆円が株式や投資信託にまわることになり、日本には大きな可能性を秘めていることは確かだ。

日本はバブル崩壊後、30年間は株価が低迷していて、物価が上がらないデフレの時期が長く続いたため、投資にお金が回らなかった。

むしろ、デフレの時期は現金で持っている方が良い場合も多く、数ヵ月後や1年後に買った方が商品が安かったといった体験からも預金口座に多く現金を貯めていた。

しかし、エネルギー価格の高騰や海外のインフレ(金余り)から日本にもインフレが訪れている。

そうすると現金で持っていると、価値が減っていく。

また、日本の政策にも「貯蓄から投資」ということが掲げられている。

まとめ

日本の長期的な上昇トレンドの勢いは力強く、2013年からの10年で比較すると米国の株価を上回る上昇率がある。

  • 米国は2倍:S&P500 1800→3600
  • 日本は3倍:日経平均 8000→24000

過去の300倍の値上がりは恐慌による異常な安値とバブルによる高値でもたらされたものでもあるため同じようにはならないと考えるが、筆者は2050年に日経平均が20万円(保守的)~30万円(時運次第)になると考える。

2022年から年利8%ほどで30年後に10倍になる。

日本に資金が集まり、循環するようになれば難しくない数字であるし、そう期待したい。

投資において心がけたいこと
  • 生活資金は投資せず、投資は余剰資金で行いましょう!!
  • 投資は自分で調べて、最終判断は自分で行いましょう!!
  • 知識と経験を身につけながら、投資を楽しみましょう!!