勘違いしやすいこと
物事の過去の動きからは、将来の動きや方向を予測することは不可能。
投資と投機の違いは、リターンが合理的に予測できるか(配当、金利、家賃収入、長期的な成長が予測できればそれは合理的であり投資である)。
投資の王道はファンダメンタル価値による投資。つまり、本質価値より下回っている銘柄を買い、上回っている銘柄を売る(配当の額と増加率などはわかりやすい価値の例)。
投機でわかりやすいのは、砂上の楼閣。群衆心理の原理であり、美人投票でもある。つまり、より馬鹿な人に売りつけていくのだ。
全てのものの価値は、他人がそれに支払う金額によって決まる。
バブル
チューリップバブルのように周りの人が儲かっている光景を見ると自分も投資したくなるが、短期的に手っ取り早く儲けられることはない。そのような投機の誘惑を振り払うことが重要。
1970年代の米国はそれまでのストーリを売るコンセプト株から成長を見込めるブルーチップ(優良大企業)への投資が主流になった。それらのブルーチップは50社ほどに限られ、「ニフティ・フィフティ」銘柄と呼ばれ、買ったら持ち続けるタイプの銘柄のため「ワン・デジジョン・ストック」とも呼ばれることになった。
「ニフティ・フィフティ」銘柄への投資も他のバブル同様に異常なまでの株価収益率まで株価が狂気のもとに高くなってしまった。やがて正気に戻り売りに転じるとバブルは弾け、しばらく見向きもされない時代へ。
合理性と非合理性
合理的な投資家は配当や利益の成長率が高ければ高いほど、株式に対して高い価格を支払うはずである。更にその成長の期間が長ければ長いほど、高い価格を支払うはずである。
企業の利益のうち、現金配当ないしは自社株買い戻しで株主に還元される割合が多ければ多いほど、高い株価をつけるはずである。
リスクが低ければ低いほど、高い価格を支払うはずである。
金利水準が低ければ低いほど、高い株価をつけるはずである。
- 利益成長率が今後5年以上にわたって市場平均を上回る銘柄。
- 株価がファンダメンタル価値以上になっている銘柄には手を出さない。
- 投資家が「砂上の楼閣」を作れるようなストーリーが描ける銘柄。
証明されてきた確かなこと
アクティブな投資信託の多くは、インデックスファンドに勝てない。
平均以上リターンを継続することが難しい(ざっくり長期的に見て9割の確率でリターンが下回っている)。